野山を散策してついに…
佐賀県の「旬魚季菜いけす やました」店主・山下勝則さん(45)が、有田陶器市に合わせて大変ユニークなスイーツを開発した。「野老ぷりん」(400円)と「野老饅頭(まんじゅう)」(300円)だ。
これらのスイーツに使われた食材は「野老(ところ)」と呼ばれるもので、根菜である。町史によると、昔、天保の大飢饉の際などには「『トコロ』を食べて生命をつないだとされている。いわば、大勢の人々を救った奇跡の食材なのだ。しかし、山下さんは見たことが無かったという。そのため、色んな人に聞いて野山を散策して発見した。
「野老(ところ)」
漢字の「野老」は、そのままでは読めず、根の“ひげ根”を老人のヒゲに見立てて、海の「海老」に対して山野の「野老」ということでこの名になったそうな。
「皇祖神(すめろぎ)の 神の宮人(みやひと) ところ葛(づら) いや常重(とこしく)に われかへり見む」 万葉集でも上記のように詠われていたことを考えると、一般的に目に出来る食材だったようだ。味は、非常に強い苦みを持つが、山下さんは試行錯誤を重ね、スイーツに仕上げた。口に入れると、後からほのかな苦みを感じる、この独特なスイーツを
有田らしいこだわりの器で楽しめる。
やました日本料理店
佐賀県西松浦郡有田町下本甲1891
電話 0955-46-3923

旬魚季菜いけす やました有田陶器市